- 歯科口腔外科
- 2018-7-19
口を開けるとアゴが痛い・音がする
顎関節症が疑われます
症状としては口を開けたり閉じたりする時に顎関節でカクカクとかカクンカクンというような音がします。症状がある場合は硬いものを食べたり、無理に大きく口を開けたりしないようにしましょう。 痛みがあり、口がスムーズにあけにくくなった場合は受診をお勧めします。
症状があれば早めの診察を
顎は微妙に入り組んだ形と複雑な機能をもっています。ここには筋肉と関節と神経が集中し、食事をしたり、おしゃべりしたりすると連動して動いています。この顎の関節やその周囲が何かの原因で痛みや動きにくくなるのが顎関節症です。
顎関節症の多くは適切な対処で、日常生活に支障をきたすことがない状態にもっていけるものです。ほうっておくと、進行してあごの機能が完全に破壊されてしまうこともまれにあります。症状があれば早めの診察をお勧めします。
顎関節症の原因
いろいろな原因が考えられますが、上下の歯のかみ合わせの異常による場合が多いようです。また、精神的緊張やストレスがあごの周りの筋肉を緊張させかみ合わせがアンバランスになり、顎関節に負担をかけることもあります。
顎関節症の治療法
治療としてはスプリント(マウスピースのようなもの)を上あごあるいは下あごにいれ、上下の噛み合わせが均等に接するようにします。そうすると筋肉の緊張がとれ、スムーズに動かすことができるようになります。さらに微調整をくり返し症状が取れた段階で必要があれば、入れ歯やクラウンと言うかぶせ物などを入れたりする事で、噛み合わせの関係を治したりします。
また、次のような癖がある場合はすぐにやめましょう。
- 頬づえをつく/アゴを枕にのせる
- 横向きに寝る/寝たまま本を読む
- 高い枕で寝る
- 脚を組む癖がある
- 横座りをする
- 食事中にテレビを見る
- 長電話をする
- 首を傾けて仕事をしている
この記事を書いた人
ノリ歯科クリニック
院長 久保 法彦
兵庫県出身。広島大学歯学部卒。大阪大学大学院にて口腔外科を専門的に学び博士号を取得。(歯学博士:口腔外科学専攻)大学病院などで全身状態の管理、顎の骨折・嚢胞の摘出など治療を経験。学会誌等での論文掲載多数(水田法彦名義)。母の故郷である大好きな宮崎で開業したいとの思いから、宮崎市清武町にノリ歯科クリニックを開業。